医師

身体的な症状が実は脳の病気にも直結|ストレス社会で生き延びろ

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うつ病から発展する病気

ドクター

悪化しやすい疾患です

双極性障害は、脳の病気一つです。近年、脳が関係している病気として広く認知されている疾患は、うつ病です。うつ病は、気分が落ち込んだり、気力がなくなる症状が主です。しかし、双極性障害は、ネガティブな気分とポジティブな気分を繰り返す特徴があります。そして、この病気は、うつ病の悪化が引き起こすと考えられています。双極性障害について気を付けるべき点は、悪化する可能性が高いことです。悪化すると、うつと躁を短いサイクルで繰り返します。とはいえ、本人に自覚症状が現れません。うつ状態の辛さは、躁状態の時にすべて忘れるので、患者は精神的なダメージを感じにくい特徴があります。しかし、自分の性格の双極性によって、知らず知らずのうちに仕事や家庭環境がうまくいかない状況に陥ります。そのうえ、周囲の人もこの種の脳の病気は気が付きにくい傾向にあります。落ち込んでいるときばかりではなく、はつらつとしている状態も見受けられるため、一時的に元気をなくしているだけに感じます。以上の理由から、双極性障害は、重症化に注意すべき脳の病気といえます。

即効性が魅力

双極性障害は、主に薬物治療で完治を目指します。抗うつ剤で気分の落ち込みを回避して、向精神薬剤で躁状態をコントロールします。また、気分安定剤を服用して、感情のムラをなくします。そして、バランスが取れた心理状態に導きます。そのほか、カウンセリングも行います。その具体的な内容は、認知行動療法や心理療法、社会リズム療法です。社会リズム療法は、基本的な生活習慣を改善する治療法です。規則正しい生活は、双極性障害のケアに欠かせない要素です。また、社会復帰に向けて、対人関係療法でコミュニケーションのあり方を会得していきます。近年では、双極性障害に電気けいれん療法を用いるケースも増えてきました。上述のように、この疾患は脳の病気です。そこで、脳に刺激を与えて症状の改善を目指します。電気けいれん療法の利点は、早期治療が可能である点です。そのうえ、重度の症状を抱える患者にも有効です。麻酔薬と筋弛緩剤を投与するので、眠っている間に治療が完了します。